yatorilog

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すずめの戸締り感想

すずめの戸締り観てきました。

まだ噛み切れてませんがとりあえず初見での感想を。

以下ネタバレ?含みます。

 

 

 

 

・泣いた。でも君の名は。のあの爽やかな救われたような感動、天気の子のような真っ直ぐさに打たれたような感動ではなかった。悲しすぎて泣いた。ひたすらに辛くてやりきれないけど受容していく生きていくという重さ、美しい世界で描かれているから耐えれるけど、現実とめっちゃリンクしているので完全にフィクションでは捉えることもできず、凄いずっしり感だった。

 

ロードムービーが好きなのでその辺とっても良かったです。スマホひとつで旅できる時代感も好き。

 

・絵はいつもながらものすごく最高だった。魅力的すぎた。これぞ新海監督。メイン2人のビジュアル好きだし景色がもう……えもいわれぬ。現実をここまでファンタジーにして現実感のある感じに描いてくれるの、毛色は違うけどジブリと同じものを感じる。好き。

 

・草太くんハウルっぽくない?あの異界の景色もハウルっぽくない?星を追う子どもを感じた。あの作品の救いでもあったのか?

 

君の名は。から、監督の何かが変わったのか、なんとなく過去作の供養やできなかった救済をされている気がする。

 

・扱うモノがモノだけに、これは賛否両論あるなあと思った。私は被災者ではないから概ね感動して観れたけど(これも残酷だなあとは思う)、当事者はどのように感じたんだろうか。

 

・ダイジンが悲しくて救われなくて本当に切なかった。どうにかならなかったのか……ならないんか。今作は色々トゲが残るなあと思った。

 

・ラスト、坂道で再会するのはお決まりのパターンなのか。

 

・その土地の人々に思いを馳せて、戸締りする、そういう考え、とても意味がある感じで大切にしたくなる。

 

・私は常々「アニメには現実を持ち込みたくない」「たとえご都合でも頑張って走り抜けた先に救いがあればいい」と考えているので、その点ではあまり合致しない。けど、こう、キャラクターの真摯な叫びや救いの提示としてはとても心にくるものがあったので、多分この先もリピートして観るんだろうなあと思う。